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IPO(株式公開)に向けて販売管理システムを強化!

IPO(株式公開)に向けて販売管理システムを強化(株式会社ヴァンパッシオンさま)

ワイン輸入卸の株式会社ヴァンパッシオンは、事業の拡大に伴い、基幹業務パッケージを導入した。基幹業務パッケージには、日立情報システムズの販売管理・生産管理システム「TENSUITE(テンスイート)」を採用し、販売管理に関する業務の負担を大幅に軽減。今後は、モバイル対応など、キャッシュフローのさらなる改善に向けて取り組んでいく。

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導入された製品、ソリューション
販売管理・生産管理システム「TENSUITE(テンスイート)」
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導入前の課題

  • 売上規模拡大に伴い、作業効率の向上が必要に。
  • 損益を大きく左右する経営判断のために販売データの分析を行いたい。
  • IPO(株式公開)に向け、経営の透明化を実現し、会社としての信頼度を向上したい。

導入後の効果

  • TENSUITE導入により、販売管理をシステム化。作業効率の大幅な改善が実現。
  • 正確なデータの蓄積により、顧客別、商材別の売上や利益率の推移を分析。販売ステージへ活用することが可能に。
  • 迅速なIR情報の開示により、経営の透明化が可能に。

当時、10数億円の売上規模拡大を予定し、急速な成長段階にあったワイン輸入卸の株式会社ヴァンパッシオンさま(以下、ヴァンパッシオンさま)。規模拡大に対応した作業効率のためにも、損益を大きく左右する経営判断のためにも、またIPO(株式公開)に備え、会社としての信頼度を上げるためにも、本格的なシステムを導入して体制を整える必要がありました。
今回はこういったTENSUITE導入の背景や導入効果について、川上氏、吉田氏、太田氏にお聞きしました。

事業内容 / ワインはものすごく細かいビジネス。1ポイントの利益率で損益が1千万以上変わるんです。

写真:株式会社ヴァンパッシオン 代表取締役社長 川上大介氏
株式会社ヴァンパッシオン
代表取締役社長
川上大介氏

ヴァンパッシオンさまは2004年5月創業。7ヶ月の準備期間を経て2004年12月からワインのインポーターを開始しました。はじめは現代表取締役である川上氏が自宅でただ1人、わずか30万円の資本金で開業した事業でしたが、平均定価4000〜5000円ゾーンのワインを数多く取り扱うというニッチな層を狙って事業を展開。着々と売上を伸ばし、数回の増資により、事業規模も拡大していきました。今では従業員も19名に増え(2007年5月現在)、創業わずか4年弱にして、その層を狙うワインインポーターとしてはトップの域に到達しています。

-- ベンチャー企業といえばキャッシュフローをどう向上するかが命ですね。

(川上氏):はい。採算管理をする上で「利益率やコストの1〜2%の差が、天下分け目の勝負」ということは、多くの経営者が認識している点だと思います。利益率が1%変わっただけで、・・当社で言えば、例えば配送や保管など倉庫周りの物流コストが1%削減できただけで、損益は1千万以上変わってきますからね。

特にワインはものすごく細かいビジネスですから、難しいんです。銘柄が同じでもヴィンテージが異なれば全く違ったものになりますし、当社の事業の性質上バラ発注やケース売りが混在するので、管理が嫌になるほど細かい。その中で、回転在庫と死に筋在庫、商材ごとの利益率などを見極めて、経営的な次の一手を打っていかなければならない。そういうビジネスです。

導入経緯 / 事業拡大に伴い、「作業的な問題」と「経営的な問題」が発生

写真:株式会社ヴァンパッシオン 取り扱いワインの一例
取り扱いワインの一例
(※生産者名+「商品名」)
[1]メゾン・パトリス・リオン
「ブルゴーニュ ピノノワール」
[2]ヴィーニャ・エラスリス
「ヴィニエド・チャドウィック」
[3]ドメーヌ・エリック・ロデズ
「シャンパーニュ グランクリュ
アンボネイ キュヴェ デ
クレイエール」
[4]鳥居平今村
「鳥居平ブラン キュヴェ・ヒデカ」

ベンチャーからスタートしたヴァンパッシオンさまは、企業として次の段階への成長を遂げるため、新たな局面を迎えていました。

-- システムが必要になった経緯を教えてください。

(川上氏):もともと我々は商社のワイン部門に勤めていて、10億、20億のビジネスを、当然システムを使ってやっていたので、ヴァンパッシオン創業時も、いつかはシステムを導入するイメージを持っていました。きっかけは、創業して2年が経過したころ、さらに事業の拡大を目指して増資したことにあります。この増資によって10数億円の売上規模拡大が見込まれ、この事業規模に耐えられる体制が必要になりました。

ここでまず出てきたのは作業的な問題です。それまではAccess(Microsoftのデータ管理ソフト)やEXCELを使った管理で、請求書も最後には電卓を弾いて出していたようなものですから、このままではパンクすると。 EXCELベースですと、返品や出荷間違いや値引きなどの取引がある中で発注が集中するような状況に対応できない。請求書の計算も複雑になりますし、月末になって在庫が合わないなどの状況も起こってきます。出荷依頼も人手でやっていましたから、倉庫の締め時間に間に合わなくて物が出ないとか。そんなことがたくさんありました。
出荷と請求で金額があわなければ、お客さまに対して致命的なミスですし、在庫が合わなければ経営として致命傷ですからね。そういった恐れをなくしたかった。まずこれが一番差し迫った理由。

-- もう一つは。

もう一つは経営的な側面の問題です。
例えば、営業は売れたらお客さんにどんどん売る。だから売れてると思っていたけど、利益率は少ない・・・、あるいは、在庫が重い・・・というようなことがあります。こうしたことを分析して、営業スタッフに「このお客さんについては利益率を何ポイント上げないと無駄だよ」と指導したり、商材面で言えば利益率の低いブランドをやめたり。そうしたことの分析はシステムがないとできない。

この2つが大きな課題でした。

基幹業務パッケージの選定 / IPO(株式公開)に耐えられるシステムであることを重視

-- まず一次選定では、どのような条件でお探しになったのでしょうか?

(太田氏):株式公開(IPO)を行おうとしていることが一つのポイントでした。

(川上氏):我々のようなワイン輸入卸業という業態だと、IPOには少なくとも50億円といった売上規模が必要とされてくるので、それだけの出荷量やデータに対応できないといけない。
それにIPOを目指す以上、月次の正確な損益が簡単に出せないと困る。外部のお金をお借りして事業をする以上、企業として迅速なIRを行なわなければならないから。

(太田氏):そのために、ある程度堅固でしっかりしたシステムをイメージしていました。IPOには内部統制やセキュリティも対応できていないといけないですし。その条件ではじめに4製品をピックアップして、そのうち3社の担当者とお会いして、実際にシステムを見せてもらいました。

パッケージの絞込み / 「実はTENSUITEの使い勝手は、一番悪かった。」

写真:株式会社ヴァンパッシオン ロジスティックス ファイナンス&アカウンティング ダイレクター 太田善信氏
株式会社ヴァンパッシオン
ロジスティックス
ファイナンス&アカウンティング
ダイレクター
太田善信氏

-- 3社の中からの絞込みはどのように行ったのですか?

(太田氏):正直、3社の製品で、作り方に大きな違いはなかったんですよ。差があるとすれば、拡張性と履歴管理の細かさ(トレーサビリティ)、それから月次決算が可能かどうか。このあたりを見ていくと、自然と製品は絞られました。でも、実は、TENSUITEの使い勝手は、一番悪かったんですよ。

-- 使い勝手が悪いTENSUITEをなぜ最終的に選んだのですか?

(太田氏):結局、どの製品であっても、自社にあわせてカスタマイズが必要です。量販ソフトである以上、こちらの希望との不一致は少なからずあると思っています。例えば、当社の場合、取り扱うものがワインですから商品の名前がとにかく長くて、通常のパッケージソフトだと、まず入力しきれないんです。
こうした点はカスタマイズで直せば良いことです。ですから当然、カスタマイズを前提に考えていました。つまり、使い勝手というか、多少の不一致はあまり重視していなかったということです。また、こうした点をいろいろ聞いていく中で、一番親切丁寧に答えてくれたのが、日立情報システムズでした。そこにも惹かれて、お願いしようと思いました。

導入期間 / ソフトの一長一短はどこも同じ、優秀なSEがいるかどうかが重要。

写真:株式会社ヴァンパッシオン CFO(最高財務責任者) 吉田深雪氏
株式会社ヴァンパッシオン
CFO(最高財務責任者)
吉田深雪氏

-- 導入期間はわずか3ヶ月ということでしたが、導入作業はどのように進められたのでしょうか?

(吉田氏):もともとが手作業に近いものでしたし、要望も多かったので、当初から「全部は無理ですよ」と言われていました。そこで最低限必要なものから優先順位を決めて、フェーズを3つくらいに分けてご提案いただきました。スケジュールの進捗のほうも、毎週定例会を開いてこまめにチェックして進めていったので、予定通り9月末に稼働できました。

(川上氏):できないことはできないとはっきり言ってもらって、そのかわりフェーズを分けてしっかりやっていくというやり方が良かったですね。

(吉田氏):それに単純に「できない」でなく、担当いただいたSEがみなさんいろいろなところで経験がおありで、こういう方法もありますよ、こうやったらできますよ、といったように進めていただいたので。

(川上氏):最終的に、優秀なSEの方がいるかいないかというのが重要ですね。日立情報は来る方が皆知識を持っていて、ご提案していだたける内容がちゃんとしているんですよね。
大手の各ベンダーさんが作っているソフトであれば、もちろん我々に合うか合わないか一長一短はありますが、基本的にはしっかりしているじゃないですか。そうしたらやっぱりあとは、それをどういう風に我々に合ったようにカスタマイズしてくれるか、SE的能力が重要な要素だと思いますよ。

導入効果 / 会社として当たり前のフローが組めるように。リアルタイム性から売上向上も。

写真:インタビュー中の株式会社ヴァンパッシオン 川上大介氏 太田善信氏 吉田深雪氏

-- 導入後1年少し経ちますが、どのような効果がありましたか?

(太田氏):はい。今回の「TENSUITE」導入によって、販売管理に関する業務は大幅に軽減されました。これまで業務を担当していた2〜3名のスタッフは、別業務に注力できるようになっています。

(吉田氏):またこれまでは専任のスタッフでなければ管理業務を行えなかったのですが、システム化されたことで誰もが業務を行えるようになりました。このおかげで今は負荷を分散できるので、特定の人への作業の集中やオーバーフローも防げますし、複数の人間でデータがチェックされることによってミスも減っています。また大阪、福岡の拠点からも出荷などの情報の入力、在庫情報の参照ができるようになっています。

(川上氏):そうですね。導入前は地方の拠点へは、週に1度、在庫リストを送るという方法をとっていたので、リアルな在庫がわからなかったんですよね。営業は在庫が分からないものを売ることができないから、在庫があるであろうものしか売らない。そうすると、死に在庫が出てしまう。現在はリアルタイム性の向上からこういったことが防止できるようになって、売上も向上してきました。今では当たり前のフローが、当たり前に組めるようになったのかなと思っています。

今後の展望 / キャッシュフローのさらなる改善に向けて。モバイル対応にも期待。

-- システム導入により、IPOや売上拡大に対応できる基盤は構築できたということですが、今後の展望をお聞かせください。

(川上氏):管理体制は当たり前のことができるようになったので、あとは蓄積されてきたデータをどう経営に生かすか、ですね。
経営へのデータ活用という考えが当初からあったので、出荷に関わる実績データは特に重視してきました。具体的には、どの商品が、誰に、いくらの単価で、原価はいくらで、売れたかといったデータですね。今導入して1年ちょっと経ちましたが、その間の正確な実績データが蓄積できてきたので、次のステップとしては、これを販売のステージに生かしていこうと。
経営分析から、率の悪いものの改廃をしキャッシュフローを良くしていくことによって、効率の良い組織を目指していきたいと思っています。

-- 日立情報システムズに対するご要望はございますか?

(川上氏):「TENSUITE」では、モバイル対応も方向性の一つとして考えています。やはり営業からは、外出先でもリアルタイムな在庫数を知りたいという要求があります。そのためにはクリアすべきセキュリティなどの問題がありますが、ぜひこうした部分でご協力いただければと思います。また、今回構築した販売管理システム以外にも、セキュリティや内部統制など会社としてやらなければならないことがまだ多く残っています。ぜひこれらを踏まえ、当社にベストという形の、トータルな提案も期待しています。

販売管理システムイメージ
システムイメージ図

TENSUITEを導入し、輸入、通関、入庫、注文受付、出荷、請求といったワインの輸入・卸に関する一連の業務をカバーする販売管理システムを構築。「現在は、船が日本に到着して仕入計上する部分から売上、請求書発行、債権管理までトータルで利用しています。」(吉田氏)

営業担当より一言

写真:株式会社日立情報システムズ 富澤幸司
株式会社日立情報システムズ
流通産業営業本部
第四営業部
富澤幸司

ワインによる幸せ拡大を、システム面からサポートします。

「ワインの幸せを広げたい」 この理念のもと、川上社長を始め全社員の方々がいきいきと仕事に取り組む姿勢を拝見し、いつも元気をいただいております。
今後もお客さまのお役に立てるよう、全力でサポートさせていただきたいと思います。

[お客さまプロフィール]株式会社ヴァンパッシオン

(ワイン輸入卸)株式会社ヴァンパッシオン 会社ロゴ

[本社] 〒150-0012 東京都渋谷区広尾1-3-18 広尾オフィスビル6F
[設立] 2004年5月

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お問い合わせ、資料請求

本件に関する詳細など、お問い合わせ、資料請求は下記までご連絡ください。

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特記事項

  • 2008年4月21日掲載
  • この記事は、株式会社日立情報システムズのサイトから転載したものです。
  • 本事例に記載の情報は初掲載時のものであり、閲覧される時点では変更されている可能性があることをご了承ください。
  • 事例は特定のお客さまでの事例であり、全てのお客さまについて同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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