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経済ジャーナリストの野口 恒 氏が、業種・業務分野別に、業界動向やITの最新情報、活用事例等をレポートいたします。 → 一覧はこちら
(2007.10.22 Update)
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業種別IT活用実践シリーズ−金融業のIT活用 第12回
1)最新動向〜“指紋・静脈・声紋”による生体認証の本格導入が進む
2)事例研究〜楽しみながら簡単に利用できる金融サービスを提供する三菱東京UFJ銀行
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2) 事例研究
『ディズニーとの業務提携によって、楽しみながら簡単に利用できる金融サービスを提供する三菱東京UFJ銀行』
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三菱東京UFJ銀行は、ウォルト・ディズニー・ジャパンのインターネット事業部門であるウォルト・ディズニー・インターネット・グループと業務提携し、PCおよび携帯電話を利用した新しいオンラインバンキングサービス「ディズニーおさいふプラス」を今年5月からスタートし、話題を集めている。ディズニーおさいふプラスは、これまでオンラインバンキングにあまり馴染みのなかった20代・30代の女性やファミリーを中心とした幅広い顧客層に対して、分かりやすく、簡単に利用できるサービスと機能を提供するものである。「フレンドリー」「ファミリー」「バリュー」の3つの基本コンセプトに基づき、ディズニーのキャラクターやアートを利用したディズニーならではの楽しくて魅力的なコンテンツを取り入れ、契約者はもちろん家族で利用できるサービスを展開している。
まず、「フレンドリー」として分かりやすい銀行取引を提供する。具体的には、簡単にオンラインバンキングを利用できるように、金融取引でよく使われる振込・振替・取引紹介等に機能を絞った。また、画面のデザインにディズニーのキャラクターを用いて、親しみやすさに配慮している。他にも、金融用語を分かりやすく解説した「金融用語集」を用意する等、オンラインバンキングの初心者でも銀行取引が簡単に利用できるよう工夫している。
「ファミリー」としては子供から大人まで家族で楽しく遊びながら学べるコンテンツや、若い人達がよく使うケータイスケジュール帳等の便利なツールを提供している。例えば、PC向けのエンターテイメント型学習コンテンツ「マジカル・バザール」では、仮想社会で洋服の仕立て屋を経営しながら店舗を成長させていく経営シミュレーションゲームを通じて、お金の大切さを楽しく学ぶことができる。
また「バリュー」としては、本サービスの利用特典として、ディズニーのポイントプログラムである「ディズニー・マジックコイン」を用意している。これは、もともとロイヤリティプログラムとして、ディズニーの公式オンラインショッピングサイト「ディズニー・モール」で提供されていたポイントサービスである。ここでは、口座開設や継続利用等に応じて、マジックコインが付与され、貯まったマジックコインはディズニー・モールでポイントに応じたグッズと交換できる。なお、ポイントを貯めるにはディズニーのオフィシャルホームページでの会員登録が必要となる。
ちなみに、このサービスを利用するには、三菱東京UFJ銀行が新設したディズニーおさいふプラス専用のインターネット専門支店「キャッスルタウン支店」で口座開設し、同支店を代表口座とする三菱東京UFJダイレクトの契約が必要となる。
これらのサービスの狙いは、ディズニーのブランドやイメージ、ディズニーならではの魅力あるコンテンツを利用して、これまでオンラインバンキングにあまり馴染みのなかった若い女性やファミリーを固定客として取り込むことにある。PCや携帯電話等をフルに活用して、これまで分かりにくい、馴染みにくいと思われていたオンラインバンキングを、親しみやすいキャラクターやコンテンツを用いて、「遊びながら楽しく学べる」サービスを提供していることが大きな特色である。

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