携帯電話は、今や電話機というより、データ端末と言っても良いかもしれません。様々な機能が付加され、メールや写真撮影、音楽などを楽しむことができます。また、以前にお話したスマートフォンは、マイクロソフトのWordやExcelといったビジネス文書も扱えるのでビジネスユースには非常に便利です。しかし、社外でもPCを使いたい、という声は依然少なくありません。会社の情報システムに接続してアプリケーションソフトを客先で利用するといったニーズに応えることができるのは、やはりPCということなのでしょう。
そんなモバイルユーザに朗報です。WiMAX(ワイマックス)という新しい無線通信事業が計画されています。
WiMAXは、無線LANの国際的な規格です。その特徴は、無線LAN規格でありながら、携帯電話やPHSと同様に広いエリアを対象に提供される通信サービスであり、下り40MbpsとADSL並みの通信が可能なことです。つまり、これを利用すれば、オフィスの外でもブロードバンド通信が可能になります。会社の情報システムへのアクセスやレスポンスが速くなれば、仕事もサクサクと進むことでしょう。
サービスの提供については、現在、通信事業者が中心となって計画を進めています。通信については、まずは専用のデータカードをPCに差し込んでの利用が考えられていますが、サービスが本格化すれば、通信機能が内蔵されたPCも出てくることでしょう。また、SaaS(ソフトウェア・アズ・ア・サービス)と呼ばれる、ネットワークを介して他所にあるソフトウェアを利用するサービスにも影響を与えることでしょう。WiMAXの登場は、社内外の区別なく、ビジネスアプリケーションを利用できる環境をもたらすことになると考えられます。
そんな環境が実現される時期は2009年と間近。WiMAXユーザを想定した新しいビジネス向けアプリケーションやサービスが提供されることも期待されます。仕事でモバイルPC等をよく利用される方は、WiMAXに要注目です。(文・フリーランス ライター 小林 秀雄)
(2007年12月3日掲載)