最近、「グリーンIT」という言葉をよく見かけるようになりました。日本語にすると、「環境に優しいIT」。ITが経営に不可欠なことは言うまでもなく、多くの企業のデスクには、パソコンが置かれ、オフィスの片隅ではサーバが稼動しています。現在の企業の運営はITの上で行われていると言っても過言ではありません。
しかし、近年、企業のIT活用には新たな対策が求められています。それは、熱対策や省電力対策(CO2排出の削減)です。IT機器は熱を発するため、冬でも暖房を切っている、という企業があると聞いたことがあります。それはそれで歓迎すべきことかもしれませんが、ITを使えば使うほど電力を消費する問題は企業内だけの問題ではありません。膨大なIT機器の使用が原因で、電力不足に陥る可能性も指摘されています。そうなれば、日常生活にも影響が出ることは間違いありません。
そんな事態を防ごうと、日立製作所をはじめとするIT機器メーカーは、製品の省電力化に取り組んでいます。具体的には、サーバやパソコンの電力消費を抑えたり、データセンタの電源設備や空調設備の省電力化を図ったり、冷却機構に工夫を凝らす等の取り組みを進めています。特に、小型で数多くのサーバを集約できるブレードタイプのサーバは、かなりの効果が見込め、その効果は電力使用料金の低減に直結します。このように、グリーンITは地球環境に良いだけでなく、導入企業にも恩恵をもたらすのです。
グリーンITの取り組みはまだ始まったばかりです。今後、様々な技術・製品が出てくることでしょう。機能やスピードといった従来の選択要素に加えて、グリーンレベルがITを選択する際の重要な指標になるかもしれません。(文・フリーランス ライター 小林 秀雄)
(2007年11月19日掲載)