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生活に必要な「3%」

香水イメージ

人は「視覚」「聴覚」「嗅覚」「触覚」「味覚」と呼ばれる五感を働かせて生活している。その割合は、資料によって多少の違いはあるが、視覚:87%、聴覚:7%、嗅覚:3%、触覚:2%、味覚:1%であるらしい。なかでも嗅覚は、確かに視覚に比べれば少し物足りない気もするが、汗の「臭い」が気になる季節から美味しい「匂い」に食欲が刺激される季節へと変わっても、人を大いに悩まし、楽しませてくれる。そう考えると、現在、身近なお洒落として語られることの多い「香水」が、古くから人々に愛されていることも理解できる。今回は、そんな香水について調べてみた。

香水の歴史

香水は、今から約5000年前、紀元前3000年の古代エジプトで生まれたらしい。香水や香りを意味する言葉「Perfume(パフューム)」は、ラテン語の「Per Fumum(煙を通して)」から来ていると言われているが、これは人が火によって立ち上る煙から初めて香りの存在を発見したからだと考えられている。古代エジプトでは、香料は悪い存在から身を守る神聖なものであるとともに、特権階級の人々の権威を表す道具のひとつとして利用されていた。これに関して最も有名なのがクレオパトラの逸話。香料を大量に入れた香水風呂に毎日浸かり、部屋には薔薇を敷き詰め、乗船する船や岸にも大量の香料を付けて、その美しさと香りで多くの権力者を魅了し、エジプト女王として君臨したという。その後、香料は長きに渡って特権階級の象徴として、また人を魅了する美容手段として、ごく一部の間で使われることとなる。
香水が一般市民にも使われるようになったのは、18世紀のフランスでのこと。当時のフランスでは風呂に入ると病気になりやすいといった迷信が信じられており、入浴する習慣がなかった。ちなみに、国王ですら年に数回しか入浴しなかったという。その上、ベルサイユ宮殿にもトイレがなく、街は体臭と汚物の悪臭で包まれていた。そのため、これらの匂いを消す道具として香水が広く使われるようになった。

日本に西洋の香水が伝えられたのは百数十年前と言われているが、日本には西洋とは異なる香りの歴史がある。それは香木の歴史である。6世紀の仏教とともに香木が伝えられ、それが日本の「香り」の始まりと言われているが、漂流物として香木が流れ着いたのが始まりという説もある。これは、流れ着いた香木をただの流木として燃やしたら良い香りがしたため、これを朝廷に献上し、珍重されるようになったというもの。どちらにせよ、この香木の伝来によって、現在も世代を問わず多くの人々に愛されている「お香」が生まれることとなる。

(2008年9月22日掲載)

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