





第149回 『喫茶店』
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■ 日本独自の形態
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日本の喫茶店は、世界でも独自の道を歩んできたと言える。カレーライスやスパゲッティー、ピラフなどの軽食があり、コーヒーを頼むとパンや卵が付いてくるモーニングサービスなどがあるのは、恐らく日本の喫茶店だけではないだろうか。ちなみに、モーニングサービスの発祥地とも言われる愛知県や岐阜県では、コーヒー1杯で、パンとゆで卵(食べ放題)の他に、茶碗蒸しやサラダ、おにぎりまで付いてくる喫茶店も少なくない。さらに、名古屋にいたっては、回数券を喫茶店愛好者のほぼ全員が所持し、親のために回数券を買ってお店に置いておくのが最高の親孝行である、という話もある。今回は、そんな喫茶店について調べてみた。
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■ 喫茶店の歴史
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世界で初めて喫茶店のルーツとなる店が登場したのは、今から350年以上前の1650年のこと。イギリスに「コーヒーハウス」と呼ばれる店ができたのが始まりと言われている。ただ、このコーヒーハウスは現在の喫茶店の雰囲気とは違い、あらゆる職業の男たちが集まって、政治について語ったり、様々な取引をする交流の場であったらしい。その後、1675年には世界最古のカフェがパリに登場する。
日本においては、1888年(明治21年)に東京・下谷(上野)にオープンしたコーヒー店「可否茶館(かひさかん)」が喫茶店の始まりと言われている。建物は洋館の2階建てで、ビリヤードやトランプ、クリケットなどの遊具を揃え、更衣室やシャワーまで完備、国内外の新聞・雑誌は勿論、書籍も図書館並みに揃っている本格的なサロンだった。また、値段はコーヒー1杯1銭5厘、ミルク入りコーヒーが2銭。当時、きつねうどんが1銭、駅弁が7銭、しょうゆ1.8リットル9銭だったことを考えても、決して高い値段ではなかったに違いない。この価格設定もあってか、可否茶館はその後閉店するが、浅草や大阪、銀座、京橋などにもコーヒー専門店が次々とオープンし、喫茶店は社交場として広く愛されることとなる。
その後の主な歴史としては、1920年代に流行最先端の地だった銀座で喫茶店の出店ブームが起こり、1950年代後半にはジャズ喫茶や歌声喫茶、名曲喫茶など、庶民の趣味の場、交流の場として広がる。1960年代後半には純喫茶が流行り、店主自らこだわりのコーヒーを入れる、定番として今も残るスタイルができる。1970年代には店内にスペースインベーダーなどのアーケードゲームが設置され大人気となる。そして、1980年代にコーヒーチェーン店のドトールコーヒー、1990年代にスターバックスコーヒーなどのシアトル系コーヒーチェーン店が登場し、現在に至っている。
皆さんはどの時代の喫茶店を一番懐かしく思うだろうか。
(2008年2月12日掲載)
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