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第146回 『電池』

■ 電池の日

多くの電化製品に使用され、我々の生活に欠かせない存在である電池。その種類も、マンガン乾電池やアルカリ乾電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池、鉛蓄電池、燃料電池、太陽電池など多岐に渡る。
ちなみに、11月11日が「電池の日」であることを皆さんご存知だろうか?乾電池のプラス(+)とマイナス(−)を組み合わせると「十一」になることから、この日になったらしい。普段当たり前のように電池を使用しているが、この日ぐらいは感謝の気持ちを伝えたいものである。今回は、そんな電池について調べてみた。


■ 電池の歴史

電池の起源は驚くほど古く、紀元前250年頃のものとみられる、中身が電池と同じ仕組みの素焼きの壷がイラクの首都バグダッド郊外の遺跡で発見されている。これは「バクダット電池」と呼ばれており、装飾品などにメッキ加工を施す道具と考えられているが、電池として使用されていたかは定かではない。
それから月日が流れ、1800年にイタリアの物理学者ボルタが、銀とすずの円板の間に食塩水を浸した布を挟んで重ねていくと電気が起こることを発見し、「ボルタ電池」を発明した。そして、1868年にはフランス人のルクランシェという人物が、亜鉛や二酸化マンガン、塩化アンモニウムを用いて、マンガン乾電池の原形となる「ルクランシェ電池」を発明した。ルクランシェ電池には中に入っている溶液がこぼれてしまう欠点があったが、その後、1888年にドイツ人のガスナーという人物によって改良され、液のこぼれない「乾電池」として世間に広まることとなる。
ちなみに、ガスナーが乾電池を発明する3年程前に、実は日本人の屋井先蔵という人物が乾電池を独自に発明していた。つまり、世界初の乾電池の発明者は日本人であったとも言えるのである。

日本人として初めて電池を発明したのは、あの佐久間象山だと言われている。嘉永2年(1849年)、外国の百科全書を参考にして、日本初の電池を作った記録が残されている。佐久間象山といえば、幕末の志士達に多大な影響を与えた吉田松陰の師匠でもある。兵学者であり思想家で、勝海舟や坂本竜馬からも師事されている。あくまで想像ではあるが、象山の研究・開発への姿勢が開国の流れを加速させたと考えても不思議ではない。
(2007年12月25日掲載)

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