





第144回 『タクシー』
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■ いつでもどこでも便利な交通手段
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目的の場所まで速く快適に運んでくれるタクシー。旅先などでは、その土地に詳しい運転手との会話も、観光の楽しみのひとつではないだろうか。ちなみに、(株)東京交通新聞社が出版している「ハイヤー・タクシー年鑑((社)全国乗用自動車連合会監修)」によると、タクシー1台に対する人口(都道府県別)では、沖縄県(241人)が東京都(214人)に続き全国2位となっている(平成16年度)。意外という方も多いと思われるが、日本有数の観光地であることを考えると、この順位も理解できる。
また、通常のタクシーや観光目的のための観光タクシーの他にも、乗合タクシーや介護タクシー、タクシーパトロール、防災リポートタクシーなど、地域の人々に喜ばれるサービスも提供している。今回は、そんなタクシーについて調べてみた。
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■ タクシーの歴史
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日本で初めてタクシーが走ったのは1912年(大正元年)。タクシー自働車株式会社がT型フォード6台で営業を始めた記録が残っている。自動車が日本に登場してから僅か十数年後のことである。ちなみに、料金は最初の1マイル(約1.6km)が60銭で、その後、半マイル(800m)毎に10銭。当時の山手線の運賃(1区間)が5銭だったことから、現在の貨幣価値に換算すると、初乗りは2,000円程度、ワンメーターで300円程度といった感じだろうか。とにかく、当時のタクシーは非常に高価な交通手段だったようだ。
個人タクシーの誕生は、タクシーの初運行から約50年後のこと。1959年(昭和34年)に東京で個人タクシー営業が許可され、全国へと広まることとなる。当時は、5年後に開催される東京オリンピックを間近に控え、その準備が着々と進められていた時期。実は、この個人タクシーも東京オリンピックの開催を機に認められた制度だった。理由は、タクシー運転者に夢と希望を与えるため、だったらしい。当時は、「神風タクシー」と呼ばれる、乗車率を上げるために交通マナーを無視したタクシーも少なくなく、国の威信をかけたイベントを前に、交通機関の更なる質の向上を図るための改善策だったと考えられる。
ちなみに、大阪では黒塗りのタクシーが多いことをご存知だろうか。仕事などで東京と大阪をよく行き来する方は、そう感じるかと思う。その理由としては、1970年に開催された大阪万博で、高級感があるという理由で黒塗りのタクシーの評判が良かったからと言われている。確かに、送迎車に黒塗りが多いためか、黒塗りのタクシーに乗ると、何となく気分が良い。色の持つイメージが影響しているのだろう。
(2007年11月26日掲載)
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