





第142回 『金魚』
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■ 金魚の祖先は?
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今やペットの定番となっている金魚。縁日の金魚すくい等、皆さんも馴染みが深いことだろう。しかし、金魚の祖先をご存知だろうか?出目金やランチュウ等、金魚にも様々な品種が存在するが、その祖先についてはあまり知られていない。金魚の祖先は、実は「フナ」である。金魚とは、似ても似つかない地味な色と形をしたフナから生まれたもの。成魚になれば見事な金色や赤色を帯びる金魚も、稚魚は皆フナと同じような色なのである。今回は、そんな金魚について調べてみた。
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■ 金魚の歴史
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金魚は、約1700年前の中国で生まれたと言われている。突然変異で育った赤色のフナを珍しく思い、これを繁殖したのが始まりらしい。その後、10世紀後半から本格的に飼育や品種改良が行われるようになり、13〜16世紀には、池で飼っていたものを鉢や水槽に入れて室内で飼う習慣が広まり、その後、観賞魚として人々に愛されることとなる。
日本に金魚が伝えられたのは約500年前、当時は中国への渡航も大変だった時代である。そのため、荷物の一つとして中国から運ばれてきた金魚も非常に高価なものだった。また、時は戦国の世に突入しており、苦労して運ばれてきた金魚も、庶民の間に広まることはなかったという。庶民が金魚を飼うようになったのは、それから約150年後の江戸中期。江戸の文化が成熟期を迎え、武士が金魚の養殖を副業として行ったこともあり、観賞魚として庶民の間に一気に広まった。その後、夏の風物詩となったことはご存知の通り。また、現在ではあらゆるペットの飼育本があるが、江戸時代にも、金魚の飼い方を記した日本最古の解説書「金魚養玩草(きんぎょそだてぐさ)」が発刊され、庶民に人気を博したという記録も残されている。
ちなみに、最近の金魚事情は、ラーメン業界と似た状況になっているらしい。ラーメンは元来、中国で考案されたもの。これが日本に伝わり、日本独自のラーメン文化を生み出し、今では様々な種類のラーメンが存在する。金魚についても、中国で生まれて日本に伝わったものだが、今ではラーメン同様、日本独自の金魚文化が生まれている。中国では、体色等には拘らず、形状の珍しさを追求し、水泡眼(すいほうがん)や頂天眼(ちょうてんがん)等の変種を珍重した。これに対して日本は、鑑賞する際の美しさや優雅さを追求し、さらに色の綺麗な金魚を求めているという。癒されたい日本人が増えているということなのだろうか。
(2007年10月29日掲載)
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