





第138回 『カレンダー』
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■ 勘違い
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海外から帰ってきた友人に土産でカレンダーを貰った際、思わず「これ、日本で使えるの?」と聞いてしまったという話がある。たしかに、新聞等でMLB(アメリカのプロ野球リーグ)の試合日程を確認すると、時差の影響で「日本時間 ××日早朝」などと記載されている。また海外旅行に行くと、飛行機で何時間も掛かったはずなのに、現地の到着日時が出発日時と同じだった、なんてこともある。日本と同じ太陽暦であれば日付と曜日は同じはずだが、上述のようなことがあると、海外では日付と曜日がずれている、と勘違いしそうになる。海外では、同じ日(同じ曜日)が遅れて(あるいは早く)やってくるだけで、当然のことながら日本のカレンダーも海外で使えるし、その逆も可能である(ただし、祭日等の表記が異なる場合がある)。今回は、そんなカレンダーについて調べてみた。
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■ カレンダーの歴史
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カレンダー(calendar)の語源は諸説あるが、ラテン語で「帳簿」を意味する「calendarium」から来ているという説や、古代ローマでは新月が初めて見えると市民に大声で知らせる習慣があり、その「叫ぶ」を意味するラテン語の「calare」やギリシャ語「カロー」から月初め(ついたち)を意味するラテン語「calendae」が生まれ、カレンダーの語源になったとも言われている。
カレンダーの誕生には、古代バビロニアで作られた太陰暦が関係しているといわれている。古代バビロニアでは、月の観測により、月の満ち欠けが一定の周期で行われていることを発見し、そこから太陰暦が作られた。その後、太陰暦は古代ローマに受け継がれ、そこでも月の観測が続けられることとなる。そして、古代ローマでは新月の現れた日の翌日を月初めとして金銭を清算する日と決め、新月が現れると、笛を鳴らしたり大声で叫んでその事を市民に知らせた。そう、このことが先に記述した語源の一つになっている。ちなみに、その後のローマの暦法は、ローマ暦(太陰太陽暦)、ガイウス・ユリウス・カエサルによって制定された太陽暦の原型となるユリウス歴、ユリウス歴を改変したグレゴリオ暦へと移り変わり、現在に至る。
日本に太陰暦が伝わったのは、約1500年前で日本書紀にその記録が残っている。そして、現在多くの国で用いられている太陽暦(グレゴリオ暦)が日本で使われるようになったのが1873年(明治6年)。カレンダーという言葉もその時に伝わったらしい。日本では、太陽よりも月の満ち欠けで生活していた時間のほうがずっと長いのである。
(2007年9月10日掲載)
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