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第136回 『気泡シート』

■ プチプチ

エアーキャップ、ミナパック、エアーパッキン、エアークッション、エアーマット、プチプチ。これ、何の名称だかお分かりだろうか。最後の「プチプチ」で何か気付く方も多いはず。そう、透明シートに小さい気泡の粒がたくさん付いている「気泡シート」である。皆さんも、物を梱包する際によく使われるこのシートを相手に、我を忘れてプチプチと潰し続けた記憶があることだろう。2歳の子供にこのシートを与えるとどうなるかというテレビ番組の実験では、何も教えないのにプチプチと潰し始めるという行動が見られた。これは、もはや本能なのだろうか。最近では、ひたすら潰しまくるだけの暇潰し・ストレス解消グッズまで発売されている。今回は、そんな気泡シートについて調べてみた。


■ 気泡シートの歴史

気泡シートが初めて世に登場したのは、1960年代初頭のアメリカでのこと。1962〜1963年には、シャバンネスという人物の名で、日本でも特許が公告されている。しかし、当時は今のものとは用途が少し違っていた。その用途とは、壁紙とプールの落ち葉防止カバー。温度変化を少なくして、水に浮くという特長を活かしたものであったが、これは、生活の中にあまり浸透しなかったらしい。そこで苦肉の策として考え出されたのが、コンピュータ等を運ぶ際の緩衝材としての利用だった。これが爆発的なヒットとなり、今ではごく普通に使われるようになっている。
日本においては、そんなアメリカの実情をある日本人が文献で目にしたことから始まる。現在も気泡シートで半分程度のシェアを占めている、川上産業株式会社の前会長、川上聰氏が海外の技術情報の中で気泡シートの存在を知り、その大きな将来性を感じて気泡シートの製造機械を独自に開発する。ユニークで見たことのないものだったため、販売開始当初はなかなか理解されなかったようだが、次第に普及・一般化され、現在に至っている。

ちなみに、「プチプチ」という名称は川上産業株式会社が商標登録している。また、他の企業も気泡シートを製造しているため、冒頭でご紹介したようないくつも名称(製品)が存在している。気泡シートは現在、包装資材の用途以外にも、潰した感覚を本物そっくりに再現した玩具等が登場しており、プチプチと潰す運動が痴呆防止につながるとして新たな展開も期待されている。
(2007年8月20日掲載)

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