





第133回 『ダンボール』
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■ ダンボール大国
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本棚、ハンガー棚、ベッド、滑り台、机に椅子。これ何だと思われるだろうか?実はこれ、ダンボールを使って作られ販売されているものである。丈夫で軽く、組み立てや持ち運びが容易で、ほぼ100%再利用可能であることから、人と自然にやさしい商品として最近人気を集めている。日本は世界有数のダンボール大国であり、経済産業省生産動態統計調査のデータによると、1年間に生産されるダンボールの量は、なんと約139億平方メートル(平成18年度)。この面積を想像することは困難だが、相当な量であることは容易に理解できる。私たちが目にする以外にも、流通などのあらゆる場面でダンボールが利用されている、ということなのだろう。今回は、そんなダンボールについて調べてみた。
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■ ダンボールの歴史
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今では当たり前のように存在するダンボール。モノの運搬や保存などが主な用途だが、そのルーツはまったく別のものであった。ダンボール発祥の地は、1856年のイギリス。エドワード・チャールズ・ヒーレイとエドワード・エリス・アレンによって考え出されたダンボールの用途は、なんとシルクハットの汗取りだった。波型の紙をシルクハットの内側に貼り、汗を吸わすとともに、頭とシルクハットの間に隙間を作り、風通しを良くすることに役立った。
ダンボールが流通業界に包装資材として登場したのは、1871年のアメリカでのこと。アルバート・L・ジョーンズという人物の発案によるものと伝えられている。ただ、用途はまだ箱としてではなく、衝撃から製品を守るクッションとして使用された。そう、今でも電球などの製品でお馴染みの、内側に波型を露出させた緩衝材である。そして1894年には、木箱に変わる輸送容器としても使用されることとなる。しかし、現在のような折り畳み式ではなく、当時は蓋、胴、底の3つのパーツに分かれていたという。
ダンボールが日本で作られるようになったのは、さらに約40年後の1909年のこと。井上貞治郎という人物が綿操り機(実綿から種と綿を分離する道具)を応用し、ダンボールの国産化に成功した。素材として使用されたのは、ボール紙。これを段々に加工して作った製品だから「段ボール」。初めて売り出された製品名が、現在もそのまま名称として使われている。
その後、1951年頃からダンボールが一般に広く浸透し始める。これは、当時の内閣が木材資源保護のため、流通業界などに対し、木箱からダンボールへの切り替えを進めたことによるもの。そのキャッチフレーズは、「木箱1個でダンボール13個」。ダンボールは、リサイクルすれば何回でも再生産可能な優れものとして、今日も人々の生活に役立っている。
(2007年7月9日掲載)
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