





第128回 『ヘリコプター』
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■ 初めて飛ばした人は?
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初めて飛行機を空に飛ばすことに成功した人といえば、小学生でも「ライト兄弟!」と答えが返ってくるほど有名だが、これが同じ空を飛ぶ乗り物であるヘリコプターだと、誰がどのようにして作り出したのか、あまり知られていない。もちろんヘリコプターにも、初めて空に飛ばした人物は存在する。しかし、飛行機がライト兄弟の成功から、同じ仕組みをどんどん発展させていったのに対して、ヘリコプターの進化は、様々な試行錯誤の繰り返し。多くの人の手によって、やっと現在のヘリコプターに辿り着いたというものなのだ。今回は、そんなヘリコプターについて調べてみた。
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■ ヘリコプターの歴史
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ヘリコプターの語源は、ギリシャ語の「helix(螺旋)」と「pteron(翼)」が合わされたもの、つまり螺旋の翼。この螺旋の翼を最初に世に示した人物は、かの天才、レオナルド・ダ・ヴィンチ。巨大な螺旋の渦巻きのような翼を持つ飛行機械の完成図によって、翼ではなく回転動力そのものによって空を飛ぶ機械が初めて世に示された。しかし、ダ・ヴィンチは、単にこの螺旋の翼だけを生み出したのではない。現在の飛行機やヘリコプターが空を飛ぶための理論の根底となる「流体力学」の必要性を早くも認識していたのだ。空気は液体と同じように密度がある物質であり、木に「ねじ」を当てて回すと食い込んでいくように、空気中で上向きに「ねじ」を回せば、空気中に食い込んでいく(飛んでいく)と考えた。そう、螺旋の翼は、空気中に刺す「ねじ」の発想だった。
しかし、現在のヘリコプターのローター(回転翼)の元となったという意味では、ダ・ヴィンチが作った螺旋の翼よりも似ているものが存在する。それは「竹とんぼ」。この中国の晋朝時代(3世紀頃)に作られた空飛ぶ玩具は、まさに回転翼の原型といえる。
初めてヘリコプターが空中に浮かんだのは、ダ・ヴィンチがこの世に螺旋の翼を示してから約400年後、ライト兄弟が飛行機を飛ばしたのに遅れること4年、1907年(明治40年)のことだった。フランスのポール・コルニュという人物が、巨大な乳母車(四輪自転車)の前後に団扇のようなローターをつけた機体に、24馬力のエンジンを積み込んで、地上30cmの空中に20秒間浮いていることに成功した。ちなみに、ヘリコプター界のライト兄弟こと、ポール・コルニュという人物は、職業は科学者でもなんでもなく、フランスで自転車販売業を営んでいたという。ヘリコプターの始まりは、空飛ぶ自転車という夢のような発想から生まれたともいえるだろう。
その後、ヘリコプターは、気球付きヘリコプターやプロペラ飛行機の上にローターをつけたオートジャイロなど、様々な変種を生み出しながら、少しずつ現在の形に近づいていく。
日本で初めてヘリコプターが登場したのは1952年といわれている。アメリカ空軍のヘリコプターが東京月島の飛行場で公開飛行を行ったという記録や、国産ヘリコプターの開発を行うといった記録が残されている。おそらく、この年が日本でのヘリコプター元年といえるだろう。ダ・ヴィンチの発想から約450年後のことである。
(2007年4月23日掲載)
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