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第125回 『ドライアイス』

■ ドライアイスとは

お店でケーキやアイスクリームなどを購入すると、保冷用に氷やドライアイスを貰えることがある。アイスクリーム(約-15度)の場合、氷は保冷としてあまり期待できないが、ドライアイスなら表面の温度は約-80度、触ったら凍傷になるほど冷たいので、保冷としてもかなりの効果が期待できる。また子供の頃に、このドライアイスを家に持ち帰り、水に入れてブクブクと溢れ出てくる白い煙を見て楽しんだ、なんて経験がある方もいらっしゃることだろう。歌のステージ演出などでも頻繁に利用されているが、案外その正体を知らない方も多いのではないだろうか。
ドライアイスの正体は、実は二酸化炭素である。ご存知だっただろうか。
そう、モノを燃焼した時や息を吐く時などに発生する、あの二酸化炭素が形を変えて、ドライアイスとして活躍しているのだ。今回は、そんなドライアイスについて調べてみた。


■ ドライアイスの歴史

ドライアイスは二酸化炭素を加工したものであるが、二酸化炭素には、私たちに馴染みの深い呼び名がもう1つある。それは「炭酸ガス」。そう、あの炭酸飲料に欠かせない炭酸ガスが二酸化炭素の別の呼び名なのである。つまり、ドライアイス=二酸化炭素=炭酸ガスという関係であったのだ。
そして、この炭酸ガスがドライアイスにいたるまでには約400年の歴史がある。まず空気中に存在する物質を「炭酸ガス」と名付けたことから始まる。名付け親は、ベルギーの化学者ヘルモントという人物、1600年頃のことである。炭酸ガスが現在のようなドライアイスに一歩近づいたのは、それから約200年後の1823年のこと。イギリスの物理学者デービとファラデーが、炭酸ガスを冷やすことで液状にすることに初めて成功する。さらに、1834年にはドイツの化学者チロリエが炭酸ガスの固体化に成功し、ドライアイスは世の中に初めて登場することとなる。そして1925年にアメリカで「ドライアイス・コーポレーション」という炭酸ガスを固体化したもの(固体炭酸)を製造する会社が設立され、ドライアイスは製品として本格的に世に出回ることとなる。
ちなみに、ドライアイスは、この会社(ドライアイス・コーポレーション)の商品名がそのまま今の一般的な呼び名となったものである。
(2007年3月12日掲載)

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