





第108回 『信号機』
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■ 信号機の値段は?
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約18万台。これは全国に設置されている信号機の数である。多いのか、少ないのかはわからないが、道路整備が進むにつれ、今後この数字は確実に増えていくことであろう。
ところで信号機1台の値段というのをご存知だろうか。普通の人には「歩道橋はいくら?」「ボーリングのピンは一本いくら?」と同じくらい想像もつかないことであろう。まぁ、言ってしまえば非常に明るい緑、黄、赤のランプが付いているだけのものであるから、それほど高くないと考えられるが、これがちょっと驚きの値段である。一般的な信号機(本体)の値段は48万円。これに柱(17万円)や設置工事費を含めると約80万円にもなるという。
時代ごとで値段の変動もあるだろうが、全国18万台にこの80万円を掛けてみると、なんと1,440億円にもなる。最近もっと凄い財政赤字の額などを聞かされているせいか、その程度?と感じてしまう感覚が怖いが、結構な金額である。
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■ 信号機のはじまり
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世界初の灯火式信号機が生まれたのは1868年、イギリスのロンドンである。これは緑と赤の2色で、ガスを使用したものだった。1868年といえば日本では明治元年。まさに明治維新のその年に、車社会の象徴のような信号機がはじめて設置されたことになる。
その後、1918年には世界初の電気式信号機が設置される。場所はアメリカのニューヨーク市5番街。ティファニーとかブロードウェイなんて言葉が浮かぶ地域である。この信号機は、日本でお馴染みの緑、黄、赤の3色灯器であったが、それぞれの色の意味は全然違っていたという。黄色が「進め」、赤が「止まれ」、緑が「右左折可」。こちらが元祖なのだからとやかく言うことはできないが、文化の違いさえ感じてしまうシロモノであった。
さて、日本初の電気式信号機はというと、これは1930年5月に登場する。場所は日比谷の交差点。それまでの手動式の信号に代わって、アメリカから輸入された縦型(上から赤、黄、緑)の電気式信号機が設置された。
ところで、日本の信号機の場合、横型で左から緑、黄、赤と並んでいるものが一般的だが、実は欧米をはじめ世界では縦型が中心。これは縦型のほうが、狭い路地などで設置しやすく、積雪があった場合でも雪の付着が少ないなどの利点があるためだそうだ。韓国、台湾などは数少ない横型の国だが、こんどは色の配置が日本とは逆。つまり左から赤、黄、緑と並ぶ。これは両国が右側通行であるためである。
そう考えると、日本で見慣れた信号機は、世界的にみると実はかなり珍しいものなのである。
(2006年7月24日掲載)
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