





第100回 『エレベーター』
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■ 楽をしたい気持ちから生まれる発明
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人間は誰しもどこかで「楽をしたい」という気持ちを持っていることであろう。ほんの少しでも手間を掛けず、頭を使わなくてもできる方法があると利用したくなるものである。例えば最近では、玄関や廊下で人間を感知すると自動的に灯りが点いたりする仕組みも珍しくなくなってきている。
「運動不足だぁ」なんて言いながら、わざわざ会費を払ってアスレチックや水泳に行ってみたり、散歩に出かけたりする一方、「楽をしたい!」という気持ちがあり、このことが電化製品や自転車、オートバイ、自動車などの発明を生み出したとも考えられる。
そんな発明の一つに、「部屋がそのまま上に動いてくれたら楽なのに・・・」という発想で生まれたかは定かでないが、今では大変便利に利用しているものがある。今回は、そんなエレベーターについて調べてみた。
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■ エレベーターを考えた人
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エレベーターを考案したのは誰か?それはみなさんもご存知のアルキメデス(紀元前287年頃〜212年)。浮力の発見や正確な円周率を求めたことで有名な方である。エレベーターを発明したのは紀元前236年のことと記録されている。ただし作られたのは、滑車とロープを使った荷物専用のもので、今でいう業務用エレベーターとして使われていた。もちろん人力である。
さて、こうして古代ギリシアの天才数学者、アルキメデスによって生み出されたエレベーターの仕組みだが、ここに動力が付加されるまでには、さらに2000年の歳月が必要だった。
2000年後、ここでまた有名人が登場する。その名はワット。電力のワット(W)数にも名前が冠せられているジェームス・ワットその人である。彼は、1769年にその後の世の中を一変させた蒸気機関を発明した。そして1835年にエレベーターにも蒸気機関が導入され、その後世界中で飛躍的に拡がっていくこととなった。
日本に初めてエレベーターが登場したのは1842年のこと。江戸末期、明治維新より30年くらい前のことである。
場所は水戸偕楽園の休憩所「好文亭」。水戸藩主徳川斎昭(徳川慶喜のお父さん)によって、食事などを運ぶ小さなエレベーターが付けられたのが最初と言われている(動力は人力)。アルキメデスから遅れること2100年後の出来事である。
日本初の電動式エレベーターは1890年(明治23年)11月10日に浅草に完成した12階建ての展望台「凌雲閣(りょううんかく)」に設置された。しかしエレベーターのことなど全然知らない当時の役人によって危険物と判定され、一般の人はほとんど使うことはなかったという。ちなみにこの11月10日は「エレベーターの日」となっている。
(2006年3月27日掲載)
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