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最近、「ULCPC」と呼ばれるPCのジャンルが人気を博しています。ULCPCは、「Ultra Low-Cost Personal Computer」の略語で、主に5万円前後で販売されている低価格小型ノートPCのことを指します。コンパクト・低価格でありながらスペックも悪くないULCPCの台頭が、インターネットやメールといった、ちょっとした用途だけを快適に利用したい方を取り込み、「高性能=高価格」が主流だったモバイルPC市場に新たな風を吹き込んでいます。

ULCPCブームの火付け役は、やはり台湾メーカ「ASUS」の「Eee PC」でしょう。発売当時は199ドル(日本では49,800円)という価格設定で注目を集め、その後、グレードアップした後継モデルや通信キャリアのデータカード契約と抱き合わせた値下げ戦略によって、一気にブレークしました。雑誌や家電量販店の店頭などで「100円で買える」という謳い文句をご覧になった方も多いことでしょう。低価格でPCが持てるとあって、プライベート用のサブマシンとして購入される方が多いとのことです。
ASUSのほかにも、工人舎やHP、DELL、MSIなどがULCPCの発売を開始していますが、他のPCメーカの参入も今後大いに考えられ、さらなる高スペックで低価格なULCPCの登場が期待できるでしょう。

ULCPCの魅力は、何といっても「価格」と「使いやすさ」です。特に最近の新モデルはWindows XPも快適に動作し、インターネットやOfficeソフト、YouTube等の動画サイトなどの利用にも十分なスペックとなっています。従来のノートPCは、仕事用としては適していましたが、値段も高く、学生や一般ユーザがプライベート用として購入するには、少し敷居が高かったのではないでしょうか。そんな中で登場し、脚光を浴びているULCPCは、インターネットのブロードバンド化や無線LANの普及、通信料金の定額化なども追い風となり、今後も着実にマーケットを広げていくと思われます。

ちなみに、上述した通信キャリアと連携した値下げ戦略については、通信キャリアであるイー・モバイルの通信プランを併せて申し込むと、ASUS のEee PC 4Gは100円で、工人舎のSA5KX08ALは14,980円で購入できるというものです。ただし、「スーパーライトデータプラン にねんMAX」への加入が必須となります。つまり、1円携帯のようなもので、結果的には同程度の金額を払う仕組みです。ただ、初期投資が少なくて済むという意味では、お小遣い制のお父さんなどにマッチした購入プランと言えるでしょう。そして、何より「100円PC」というのはインパクトがあります。

ULCPC市場は、まだまだスタートしたばかりですが、より軽く、より安いPCは今後大きく普及していくことでしょう。日本メーカの動きも注目しつつ、今後の展開に期待したいと思います。

(2008年10月20日掲載)

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