本文へジャンプ

ナビパラ.コム

uVALUE 実業×IT

Hitachi

米Googleは9月2日、同社が独自に開発したオープンソースのWebブラウザ「Google Chrome」のベータ版をリリースしました。Googleマップ「ストリートビュー」機能の発表から1ヶ月足らずですが、早くも次なる一手を仕掛けてきました。

Google Chromeの最大のポイントは「スピード」です。Google のホームページのように無駄がなく、シンプルなデザインで高速、快適、安全なWeb閲覧を実現しています。実際に利用してみて、表示スピードの速さに驚いた方も多いことでしょう。また、新開発のJavaScriptエンジン「Google V8 JavaScript Engine」を搭載しており、既存のWebアプリケーションのみならず、今後登場する複雑で高度なWebアプリケーションにも対応できる仕組みとなっています。

いまやWebブラウザは、情報検索やメール、チャット、ショッピング、オンラインバンキングなどに利用され、多くの時間をオンラインで過ごすための必要不可欠な存在です。また、インターネットの通信速度が高速になるにつれて、Webアプリケーションも複雑化の一途を辿っています。つまり、高速なWebブラウザさえあれば、ASPによるSaaS(Software as a Service)などのインターネット・サービスを使った、快適なインターネット生活が実現できるのです。今回の発表によって、WebブラウザをWebアプリケーション実行のためのプラットフォームに仕立て上げ、インターネット・サービスを利用するすべてのユーザを囲い込んだ新たなビジネスモデルの構築を目論む、Googleの壮大な野望が明らかになったと言えるでしょう。

Webブラウザの覇権を巡る争いは、「Internet Explorer」と「Netscape」から始まり、現在では、「Mozilla Firefox」「Safari」「Opera」などが加わり戦国時代の様相を呈しています。そんな中での今回の発表は、「Windows」という磐石なプラットフォームを堅持するMicrosoftとの本格的な対決を予感させます。事実、オンラインで利用できる「Google ドキュメント」は、Microsoft Officeの代替として多くの人に利用されています。

Google Chromeがユーザにどの程度受け入れられるのかは、まだ分かりませんが、今後Microsoftとしのぎを削る存在となるのは間違いないでしょう。獲得するシェア次第では、インターネットの新たな時代が到来するかもしれません。正当な競争から生まれる恩恵に期待しつつ、両社の今後の動向を見守っていきたいと思います。

(2008年10月6日掲載)

イベント・セミナー情報 毎週更新! 各キーワードを選択後に、開催地域・セミナー内容・開催日で検索できます。

イベント・セミナー情報