





第218回 「新しい価値観を投げかけるMacBook Air」
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昨年は「iPhone」や「iPod touch」など、斬新な製品を次々と発表して話題を集めたApple社ですが、今年もその勢いは止まりそうにありません。Apple社は、1月15日から18日まで開催された「Macworld Conference & Expo 2008」でモバイルPCの新シリーズ「MacBook Air」を発表しました。同社のCEO(最高経営責任者)であるスティーブ・ジョブズ氏が発表の際に封筒からさりげなく取り出した物が、まさかモバイルPCだとは誰も思わなかったことでしょう。
MacBook Airは、13.3インチのワイドスクリーンLEDディスプレイ(解像度1,280×800ピクセル)とバックライト付きのフルサイズキーボードを備えており、厚さは世界最薄となる4mm(最厚部は19.4 mm)、重さは同社のPC製品では最軽量となる1.36kgを実現しています。インターフェイスは、側面にある開閉可能なI/Oドアにステレオヘッドホン端子、Micro-DVIポート、USB 2.0ポートが用意され、インターネット接続には超高速無線通信が可能なAirMac Extreme(802.11n)とBluetooth 2.1+EDRのワイヤレステクノロジーが内蔵されています。なお、有線LANを利用する場合は、オプションのUSB-Ethernetのアダプタが必要です。
また、同社の他製品で使われている技術も使われています。例えばiPod touchのマルチタッチテクノロジーを採用した大型のトラックパッド等が搭載されています。これによって、指先でテキストや画像を感覚的に拡大・縮小・回転させることが可能です。
ただ、従来標準搭載されていた周辺機器を結ぶ転送方式の1つであるFireWire(IEEE 1394)ポートや光学ドライブ等は搭載されておらず、仕事で主力として使うには不都合が生じる方もいるかと思われます。ちなみに光学ドライブの使用については、「Remote Disc」という新技術を使って近くにあるMacやWindows PCのDVDドライブやCDドライブにアクセスできるとのことです。
このように、フルスペックで且つ軽量化を目指す今までの流れとは異なり、機能面を極限まで削り落として持ち運びの手軽さと洗練されたデザインを重視した本製品には、利用者の意見も分かれるとは思いますが、iPod等を手掛けてきた同社ならではのこだわりを感じます。また、本製品をシリーズ第一弾と考えれば、今後、より多くの利用者を満足させる高機能でスタイリッシュなモバイルPCの登場も大いに期待できます。
それにしても、新しい価値観を投げかける今回の試みは非常に面白いと言えます。価格は、80GBのHDDタイプで22万9800円、64GBのSSD(ソリッドステートドライブ)タイプで38万8400円と決して安いとは言えませんが、これを持っていたら注目されることは間違いないでしょう。
(2008年2月4日掲載)
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