





第217回 「フィルタリングの普及促進でどうなる携帯コンテンツ業界!?」
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2007年12月10日、総務省は、18歳未満の青少年(以下、未成年)が使用する携帯電話やPHSにおける有害サイトアクセス制限サービス(フィルタリングサービス)の導入促進を図るため、携帯電話・PHS事業者(株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ、KDDI株式会社、ソフトバンクモバイル株式会社および株式会社ウィルコム)および社団法人電気通信事業者協会に対し、その取り組みを強化するよう要請しました。
これにより、未成年の新規契約者にはフィルタリングサービスの原則加入を前提とした契約書を作成し、希望しない場合のみ親権者の意思確認を行なうことになります。また、未成年の既存契約者に対しても同様の意思確認を行なうよう、携帯キャリア各社に対応を呼びかけています。今後、未成年者が使用する携帯電話やPHSにはフィルタリングが自動的に適用され、未成年者は各キャリアが安全と認めるサイトにしかアクセスできないことになります。
今回の動きは、有害なサイトや悪質なサービスから未成年者を守るという意味では非常に効果的な手段であると思われます。ただ、携帯コンテンツ業界全体として考えると、制限されるジャンルに「コミュニティ」が含まれている点で少し不安を感じます。
確かに、近年、出会い系サイトや掲示板などに携帯電話でアクセスした若者がトラブルに巻き込まれるケースが増えており、こうした事情を踏まえての措置だと思いますが、コミュニティの中にも健全なSNSサイトや優良なサービスも当然存在しています。しかし、現状ではこれらも規制されてしまう恐れがあります。
また、今まで自由な競争から生まれた新しいサービスや技術などが携帯コンテンツ業界を盛り上げ、その中からケータイ小説や携帯漫画など、日本独自のコンテンツ文化が生まれてきました。なかでも昨年ブームとなったケータイ小説は、若者から火が付いたコンテンツであり、そこにはコミュニティの要素も多分に含まれています。
つまり、コミュニティは若者にとって悪いばかりではないのです。そして、若者への制限は携帯コンテンツ業界全体を萎縮させてしまう危険性もはらんでいる気もします。
この影響によって今年の携帯コンテンツ業界はどうなるのでしょうか。今は結論が出ませんが、利用者にとって、また携帯コンテンツ業界にとって大きなマイナスにならないことを願うばかりです。そして、健全なコンテンツやサービスへの配慮など、これらを改善する新たな動きに期待したいと思います。
(2008年1月21日掲載)
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