





第215回 「国境を越えたネットオークション市場」
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近年、日本の消費者向け電子商取引市場は着実に拡大しており、経済産業省が発表した「平成18年度電子商取引に関する市場調査」によると、その市場規模は前年度の27.1%増となる4兆3,910億円となっています。特に、消費者向け電子商取引のひとつであるネットオークション市場では、現在、ヤフー株式会社が運営するオークションサイト「Yahoo!オークション」や楽天株式会社の「楽天オークション」、株式会社ディー・エヌ・エーの「ビッダーズ」など、多くの企業が凌ぎを削っています。
ネットオークションと言えば、以前はコレクターなど一部の人々が利用するサービスという感がありましたが、現在では携帯電話などを使ったモバイルオークション市場も拡大の一途を辿っており、商品の出品・応札を手軽に行える個人取引のプラットフォームとして消費者に根付きつつあります。そして、そんなネットオークション市場に新たな動きがありました。
ヤフー株式会社は12月4日、米国最大のネットオークション会社である米eBayと相互の市場進出支援および誘導の強化などで連携を行い、新たなネットオークション市場を創出していくと発表しました。この提携により、Yahoo!オークションの利用者と世界的な市場を持つeBayの利用者は、互いに商品の出品・応札が可能になります。また、サービスは段階的に提供するとのことで、今回はその第一弾として、購買代行サイト「セカイモン」をオープンしました。同サイトではeBayの商品を日本語表示するなど、Yahoo!オークションの利用者が簡単に落札できる仕組みを提供しています。なお、費用については送料や関税のほかに、代行手数料として商品金額の15%が必要となります。
今まで、海外のオークションサイトを利用するには、言語や配送、通関の手続き等に手間がかかり簡単ではありませんでした。それが今回の提携によって、利用者は手軽に取引できるようになるのです。一般的な考えとして、売り手はより多くの人に自分の商品を見てほしいでしょうし、買い手にとっても品揃えは多いに越したことはありません。オークションの活性化は買い手と売り手の両方を多く集める必要があり、それを実現する今回の試みは利用者にとって非常に魅力的なサービスと言えます。
今回の発表を受けて、国境を越えたサービスを提供するための提携や合併などの動きが今後、活発になってくると思われます。また、モバイルオークション市場では携帯キャリア各社が既に他のオークションサイトと提携を結んでいるので、近い将来、携帯電話の携行性を上手く利用した仕組みやサービスなどが出てくることでしょう。今後の展開に注目していきたいと思います。
(2007年12月17日掲載)
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