





第212回 「Skype携帯電話の登場でどうなる携帯電話市場」
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インターネットを通じて、会話やチャット、ファイル送信等が行えるソフトウェア「Skype(スカイプ)」。Skypeユーザ同士なら通話無料と謳い、日本でも大変話題になりました。Skype社の発表によれば、Skypeは現在、全世界で約7億2600万回ダウンロードされており、実際の画面で確認しても、平日の14時で約590万人がオンライン状態にあることから、現在も世界規模で利用され、普及していることが伺えます。
そんなSkypeに新たな動きがあります。Skype社は10月29日、香港のHutchison Whampoa傘下の携帯サービス事業者「3」と提携し、Skype携帯電話「3 Skypephone」を発売すると発表しました。
本製品は、サイズ100×44×13.6mm、重さ86gで、200万画素のカメラ機能やMP3プレーヤー機能を搭載しています。搭載メモリは16MバイトでmicroSDを使えば1Gバイトまで拡張が可能で、バッテリー持続時間は待受時で約320時間、通話時で約270分となっています。また、本体カラーは黒と白の2色で、青またはピンクで縁取りされています。
その中身はというと、Skypeが搭載された3G携帯電話で、Skype通話やSkypeチャット、通常の電話に加えて、3が提供するインターネット関連サービスが利用できます。開発は、2社とQUALCOMM社が共同で行い、アプリケーションプラットフォームにはQUALCOMM社のBREW(Binary Runtime Environment for Wireless)を採用しています。関係者の話によれば、無料通話を組み込んだ携帯電話は世界初、とのことです。
本製品は、11月2日から英国内の「3Stores」およびSkype社と3のWebサイトで販売され、年内までには、アイルランド・イタリア・オーストラリア・オーストリア・スウェーデン・デンマーク・香港・マカオでも販売される予定となっています。ちなみに、残念ながら日本での販売はまだ予定されていません。
日本の携帯電話市場は現在、年末商戦に向けて価格競争が本格化していますが、Skype携帯電話が日本市場に参入するとなれば、キャリア各社は当然、販売戦略を見直す必要があります。コンテンツや付帯サービスで顧客を囲い込めないと、競争にならない可能性があるからです。
いずれにせよ、国内外を問わず、無料で通話できるSkypeの登場は、スマートフォン「iPhone」の登場で再編が加速しそうな携帯電話市場において、更なる競争の激化を予感させます。3 Skypephoneが世界の携帯電話市場にどんな影響を及ぼすのか、今後も大いに注目したいと思います。
(2007年11月5日掲載)
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