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この記事は「ひたち」2006年秋号「HITACHI FILE talk+(トーク・プラス) 浅野 克彦」より転載したものです。

日立の技術を世界のがん治療現場へ――米国へ「陽子線治療システム」を納入

陽子線治療とは最先端の放射線がん治療システムを用いた治療である。水素の原子核である陽子を加速し、体内に照射してがん組織を攻撃する。なぜこれが脚光を浴びているのかというと、これまでの放射線治療に比べ、副作用が圧倒的に少ないからだ。

たとえばエックス線は照射した瞬間のエネルギーが最も大きく、体内を進むにつれて徐々に減少していく。このため、がん組織の周囲の健康な組織にもかなりのダメージを与えてしまう。これに対して陽子線は、ある深さで最大のエネルギーを放出し、その後は急激に減少するという性質があるため、がん組織の位置や形状に合わせて陽子線のエネルギーを調整することで、がん組織を集中的にたたくことができるのだ。

日立製作所 電力グループ
放射線治療推進本部長
浅野 克彦
この陽子線治療システムの開発を進めてきた日立は、2001年9月の筑波大学陽子線医学利用研究センター(PMRC)での研究治療開始に続き、米国テキサス州立大学M・D・アンダーソンがんセンター(M・D・A)にシステムを納入し、今年の5月に治療が開始されている。このM・D・Aプロジェクトの中心的な役割を果たしてきた一人が浅野克彦だ。
(2006年11月15日掲載)
陽子線治療システムの特徴
陽子線治療システムの特徴
陽子線治療システムの特徴
陽子線治療システムの特徴
[陽子線治療システムの特徴]
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