宍倉: 私たちはまず光ファイバ内のビットレートを3倍に高速化し、同じ40ギガバイト/秒の信号を「3.3ギガビット/秒×12チャンネル」から「10ギガビット/秒×4チャンネル」で送受信できるようにしました。その上で、従来は個別に配置されていた送信器と受信器を一体化し、構成部品数の削減と大容量化を両立させることに成功したのです。これでルータ裏側の密度を大幅に稼ぐことができるようになります。
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坂: 試作したモジュールの大きさは、長さ30ミリ、横幅12ミリ、高さ9ミリで、容量を3.2ccまで圧縮しました。従来のモジュールは約8ccの容量でしたので2分の1以下となりますが、実際には送信器と受信器が別々に必要だったため、それを一体化した新モジュールは実質的には4分の1ほどに小さくなったことになります。
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図1 研究の目的とアプローチ
※クリックして拡大図をご覧下さい
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− 送受信器の一体化というのは、言葉で言うほど簡単な話ではありませんよね。
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坂: そうですね(笑)。これまでの部材を単に2つ組み合わせるだけではコスト的にもサイズ的にもメリットがありませんから、送受信部を一体化した新しいレンズ構造を開発しました。具体的には、光を出す送信器の「面発光レーザー」と、光を受ける受信器の「フォトダイオード」を1枚のマイクロレンズアレイで構成しています。これにより小型化が図れ、かつ高コストの部材を半分に集約することができました。
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宍倉: 2つの要素をきちんと実装する部分に大きな労力を費やしました。つまり今までは、面発光レーザーとフォトダイオードのレンズを別々に設計してやればよかったわけですが、そのレンズを一体化するためのオプティマイズ(最適化)がまず大変でした。さらに光は真っすぐにしか飛びませんから、ファイバーに光を入れる位置を送受信それぞれにきちんとした精度で実装する技術。これらが組み合わさり、初めて一体化が図れたわけです。
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− 送受信器が一体化されたということは、ルータなどから外へ出て行く配線も半分になると考えていいわけですね。
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坂: はい、配線数は半分になります。この効果はかなり大きいと見ています。当然、ルータや電送装置、ストレージ装置などの小型化にも対応していけるはずです。
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