Q:中国進出ブームといわれていますが
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平本:
日本企業の中国進出が盛んに行われるようになった第一次ブームは、1980年代半ばの改革・開放政策が行われたころです。第二次ブームは、1990年代前半で、製造業の進出が相次ぎ、中国の安い労働力を使って安く作ろうというものでした。
そのころの中国は部品を作る技術がなかったですから、日本で生産した部品を中国へ輸出して中国で組み立てる。それを日本へ逆輸入するというプロセスでした。現在の中国でも平均月収は日本円で約2万円です。日本国内の人件費等の事情を考えれば中国で作った方がいかに得か、わかります。
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Q:そうすると今は第三次ブームですか。
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平本:
そうですね。中国がWTOに加盟した2001年頃からが第三次ブームでしょうか。WTOに加盟して「国際ルールに則ってビジネスをやっていく」ということで、その前後から中国進出企業が増加して、現在ではほぼ2万社ぐらいだと思います。第二次ブームと異なる点は、中国で作るだけではなく、中国をマーケットとしてとらえているところです。
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Q:中国で作り、中国で売ろうということですか。
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平本:
そうですね、中国は人口13億人という、巨大市場です。この広大な市場を獲得するため、各種分野の企業が進出しています。また、製造業では大企業のほとんどが中国で生産を行っていますから、日本の部品メーカーは買ってもらえる大企業がいる中国に行かないと売るところがないという状況があります。そのため、あらゆる企業分野で中小企業も含めた中国進出が起こっています。
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Q:例えばどのような分野がありますか
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平本:
車、電気、機械、衣料、食品などの製造業、四大都市銀行をはじめとした金融業はもちろんですが、デパート、スーパー、コンビニなどの流通販売業それに印刷業、サービス業、食堂部門なんかも進出しています。
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中国進出している流通販売業
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Q:中国は共産主義ですよね、それと市場主義が共存しているのですか
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平本:
かつては共産主義一辺倒だったものの、小平の主導により、1979年から改革開放政策をとるようになりました。89年の天安門事件で一時停滞しましたが、92年の共産党党大会以来、「社会主義市場経済」の名の下に、政治的には社会主義を維持しつつ、経済的には市場経済への移行が進められてきました。そのようなところに、日本を始め、欧米の企業がすごい勢いで会社を設立している状況です。
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小山:
そのため、中国で会社を設立する、工場を建設する、それを運用するという場合、かなり複雑な状況になっていますし、日本での商習慣が通じないケースもありますね。中国進出ブームになっていますが、今までのように作るだけ、売るだけでは当初の中国進出の目標を達成出来ず、撤退するという企業も有ります。その要因は、この辺の情報が少ないために進出前の検討が不充分だったというケースが多いですね。
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