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Interview & written by : えのきど いちろう
この記事は「ひたちWinter2003」の「えのきどいちろうの最先端ウォッチング-その27」より転載したものです。
マイクロからナノオーダーの加工技術を極めると、
掌に載るような超微細なファクトリーができる
機械研究所に、「MEMSプロジェクト」と呼ぶチームがある。半導体加工技術を応用して、マイクロオーダー(100万分の1メートル単位)の部品をつくり出し、超微細な製品・システムをつくろうというチャレンジだ。特に、「結晶異方性エッチング」による三次元加工技術の完成度は高く、すでに、加速度センサーなどに実用化されている。さらに、バイオ分野で、遺伝子検査デバイスや金のナノ粒子を使った光学式バイオセンサーなども開発され、掌に載るような検査装置や製薬工場がいずれ実現することだろう。

■ マイクロ・ナノオーダーの加工プロセスを用いたバイオセンサーにひかれて

 僕は毎回、この企画シリーズの取材を楽しみにしている。本当に面白い人と逢うことができるからだ。いや、そもそも純然と文系の自分には理系の研究者が物珍しい。しかもお逢いするのは、企業の第一線で画期的なプロジェクトにたずさわっておられるメジャーリーグ級揃いだ。いつもとんでもない発想、とんでもないアプローチに仰天させられている。また、彼らはその仰天技術を当たり前のこととして、十年とか二十年とか追求しつづけているのだ。
 今回、茨城県土浦市の機械研究所でお話をうかがった三宅亮さん、小出晃さんのお二人はキャラクターこそ楽しい、魅力に富んだ方だが、やってることの仰天度を言ったら「仰天も仰天、びっくり仰天」と表現したいほどだった。読者の皆さん、もんのすごいことをやってる人っているもんですね。
 そもそも僕が機械研究所を訪ねたのは「マイクロ・ナノの加工プロセスを用いたバイオセンサー」を世界で初めて開発したチームがいる、というニュースが発端だった。マイクロ・ナノというくらいだから微細な世界だ。微細な世界には微細でなくちゃ実現しないウルトラCがある。MEMSプロジェクトの三宅さんと小出さんは、その微細なウルトラC技術をいろいろ、世の中に役立てていこうとしておられる方だった。
(2004年1月21日掲載)



日立の研究者を訪ねる旅人
えのきどいちろう
日立製作所 主任研究員
小出 晃
日立製作所 主任研究員
三宅 亮
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